関節リウマチとは?
30代~50代の女性に多く発症します。体の免疫異常によって関節に炎症が持続し、腫れて痛み、最終的には関節が破壊され、変形してしまう病気です。
こ のため、治療をしないで放っておくと、関節破壊の進行が進み寝たきりになってしまう可能性もあります。 関節リウマチの治療は長らく「単に痛みを和らげる治療で、進行はしてしまう」ものでしたが近年は早期に発見し適切な治療を行えば、関節破壊の進行を防ぐ ことが可能となっています。
病名から、”関節”だけが冒される病気と勘違いしがちですが、微熱・倦怠感・食欲不振などの全身症状、間質性肺炎などの肺病変、眼症状、皮膚症状など関節以外も冒されるため、全身管理が必要とされます。
また関節リウマチのお薬は一般的には免疫機能を抑制するために、風邪などにかかり易くなりますのでチョッとした体調の変化にも気を配り風邪をこじらせない様に心がけて下さい。肺炎やインフルエンザにかかる方も少なくありません。
自分の症状が関節リウマチであるかを自己判断するのが困難なため、病気の発見が遅れしまうことがありますが、大切なのは早期発見・早期治療です。少しでも関節リウマチを疑う症状があれば、まず専門医に相談しましょう。
よくある自覚症状
☆朝に手の指がこわばる(手足の指の関節や手首・足首に多いが他の関節に出る事もある)。
手足の指の関節や手首・足首が腫れる、痛む。症状のこわばり、腫れ、痛みが6週間以上続いている。など。
関節が破壊されるのはなぜか?
体の免疫機能(細菌やウイルスを撃退する役目)が自分の関節を「外敵だ」と 勘違いして「攻撃」をしてしまい炎症を起こす為に腫れや痛みが出て来ます。その状態が続くと「破骨細胞」が過剰に働いてしまい骨の変形にまで至ってしまい ます。「破骨細胞」は普段は古くなった骨を必要な分だけ少し破壊します。骨の再生はまた別の細胞によってされます。この繰り返しによって骨は健康な状態を 保ちますが、免疫機能の異常な状態においてはこのバランスが著しく偏ってしまい、破骨細胞の働きが過剰になり骨の再生がまったく追いつかなくなり結果的に 骨の破壊が進行してしまい、関節の変形にまで至ってしまいます。
リウマチの原因であろうとされていいる事柄
免疫異常、 外傷による細菌感染、 骨密度、
代謝異常、 心因性によるもの、 ウイルス感染、
免疫の異常はどうしておこるのか?
原因そのものはまだよく分かっていませんが、精神的なストレスも原因になると言われています。
遺伝はする?・・・ある程度遺伝性もある様ですが、高い遺伝性は認められない様です。
関節リウマチは、誰がいつかかってもおかしくない
身 近な病気ではないとお考えの方もいらっしゃいますが実際は、1,000人に5~10人が患う病気で、働き盛りの30~50歳代の方に多く発症し、女性の占 める割合が男性の約4倍にもなります。60歳以降に発症する場合や16歳未満に発症する場合など、関節リウマチはあらゆる年齢の方に発症する可能性があ り、男性の患者さんも少なくありません。
病院での治療と平行して鍼灸をされる事でより良い治療効果が発揮出来ます。
日常で気をつけたい事など
関節リウマチは冷える事が苦手です。冷やしてしまうと調子が悪くなり、腫れや痛みがキツくなりやすいのでなるべく冷やさない様にしましょう。冷房の風を患部に直接受けても症状が悪化する事もありますので、直接冷気が当たらない様に風の向きを調節するなど一工夫しましょう。
春 や秋といった比較的過ごしやすい気候でも台所仕事はお湯を使う事をお勧めします。食器を洗う際に大丈夫と思い水を使っていて、「指が痛くなりそう、痛みが 増しそう」な場合はすぐにお湯に代えて下さい。もしもお風呂上がりなど温めた後に痛みがうずく様な場合はほんの少し(数分程度)流水やごく小さな湿布を貼 るなどして冷やしてみて下さい。ただし30分以上冷やしてしまうと痛みが悪化するかも知れませんのでご注意下さい。
鍼灸治療
鍼 灸での治療は患部(痛みや腫れのある所)にはお灸をします、しかしお灸の量(お灸の熱を加える加減、大きさや数など)は微妙な加減が必要な為、初めは軽目 のお灸から致します。その後徐々に増やしていきお灸の適量を定めます、そうするとご自身でもお灸(千年灸みたいな物でも可)をして頂けますので、ご自分で も痛みや腫れの軽減がはかれる様になります。
その他、過剰な免疫を抑制する穴(ツボ)へのアプローチや全身状態を整える鍼灸などを行います。いずれにせよ鍼灸での関節リウマチの治療は優しくて、痛くないものになりますのでご安心下さい。
ご自分でも出来る事は沢山ありますので出来る事から始めると良いですね。それに加えて鍼灸治療もしてあげると、より良い生活が送れる様になります。
「関節リウマチの食事療法など」詳しくは「こちら」
しかし、焦ったり、無理したりはしない様になさって下さい。パッと治るものではないので気長に構えてじっくりと関節リウマチと向き合っていきましょう。
〈治療頻度の目安〉
●症状や痛みなどが酷く、とても辛い状態・・・週に1回~3回程。
●辛いピークがひとまず過ぎた状態・・・週に1回程。
●随分良くなったもののまだ無理をすると悪化してしまう状態・・・2週間に1回程。
●楽になってきた、今の状態を維持したい・・・月に1回程。
個人差がありますので目安としてお考え頂ければと思います。
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