冷え性とは?
冷え性は体の一部、手足、腰や背中、お腹などに冷えを生じる状態を言います。
冷え性・・・「体が冷えていると感じる」。
隠 れ冷え性・・・「特に冷えは感じていないものの体の一部が触ってみると冷えている」のも冷え性で、隠れ冷え性とも呼ばれます。この場合は体質的に冷え性で すが、若い時期や体力がある事で冷えを「自覚していない」だけのことです。年齢と共に徐々に冷えを感じる様になって来るでしょう。
自律神経 の働きによって本来は必要な場所に必要な量の血 液 を供給しています。例えば、食事中から胃の働きは活発になり、食後は胃腸の働き全体が活発になります。その際に血液は大量に胃腸に供給されます。「食後に 体が温まる」というのは内臓である胃腸の働きが活発になり深部体温が上昇する為で、「食後に体が怠くて、しばらく動きたくなくなる」のは血液が胃腸に集中 しているので体や脳(脳はその活動に血液を沢山使う為)を動かす余力が少ない状態の為です、胃腸が元々丈夫でない方はこの傾向が顕著ですね。
寒くないはずなのに手先や膝、腰などが「冷える」、と言うのは自立神経やホルモンバランスが崩れてそれらが「キチンと働けていない」 という状態です。いわゆる機能低下ですね。
その原因は精神的なストレス、肉体的なストレス、睡眠不足、不規則な生活リズム、不規則な食生活などです。
また風邪気味や食欲不振、二日酔いなど体調を崩し気味の時には冷え性も悪化しやすいので、日頃の体調を整える事は大切です。
人の体はうまい事できていますがそのバランスが崩れると厄介な事になってしまいますね。何とか治して行きましょう。
ご自身で出来る事も色々あります、なるべく冷え性が出てこない様にしましょう。
冷え性の改善方法
〈体を暖めてくれる食べ物〉
生 姜(加熱して下さい。生の状態では「体を冷やす効果」になります・・・おろし生姜や刻み生姜は体の熱を冷ましてくれますので夏の暑さ対策には良いで す)、
にんにく、ねぎ、にら、らっきょう、山芋、大根(加熱して下さい。生姜と同様に生の状態(大根おろしなど)では体を冷やす働きになります)、
蓮根 (レンコン)、かぼちゃ、しそ、わかめ、ひじき、のり、味噌、など。
これらの食材を普段の食事に上手に取り入れましょう。
〈体を冷やす食べ物〉
(温めて食べるか、なるべく暖かい物や飲み物と一緒に口にして下さい)
加工食品、レトルトやコンビニのお弁当など食品添加物を使った食品、
たけのこ、茄子、キュウリ、スイカ、トマト、梨、 バナ ナ、小麦、小麦子で作ったパン、
アイスクリームなどの氷菓子、ケーキ、白砂糖、など。
〈 運 動 〉
無理なく始められる事からすると良いですね。頑張るよりも続ける事が大事になってきます。
エレベーターやエスカレーターを使う時は一階分は階段を使う、お昼休みに少し(10分でも)だけ散歩をする、など。
〈その他日常生活での対策〉
エアコンの設定温度を1・2度上げる、又はなるべく直に当たらない様にする、など。
お風呂・・・シャワーだけではなく湯船に浸かる、出来れば少しぬるいくらいで長め、半身浴(みぞおち位のお湯の量で40℃ほどで20分~30分)はお勧め、入浴前の水分補給と入浴中に肩などが冷えない様にタオルを肩にかけるなどしてお入り下さい。
冷え性からくる色々な症状
体の一部が冷えていると、血流が悪くなり、新陳代謝も悪くなり、美容や健康に影響を与えます。
「冷えは万病の元」と言われるように、体の不調は冷えとして現れやすいのですが、それが続くと様々な症状が現れます。
●疲れやすく、やる気が出ない、
体が冷えて血流が悪くなっていると、老廃物や疲労物質が体内にとどまり、慢性的な疲労感へとつながります。
●免疫力の低下
体温が1度下がると免疫力は約37%低下するとわれています。このため体が冷えていると、抵抗力が弱くなり、風邪をひきやすかったり、膀胱炎や腟炎などちょっとした炎症を繰り返しやすくなります。
●むくみ
代謝が悪くなるため冷えている部分の血流も滞るのでむくみやすくなります。夕方足が太くなったり、冷えて手や顔が腫れぼったくなったり。冷えることで、水分代謝のバランスが悪くなり、むくんでしまいます。
●腹痛、下痢・便秘、頻尿、
体の冷えが体内深部まで広がると当然内臓も影響を受けます、影響を受けやすいのは胃腸や腎臓などの働きです。その為腹痛、下痢・便秘、頻尿といった症状が現れます。
●月経不順
「子宮」や「卵巣」も冷えから血流が悪くなると生殖機能の働きが悪くなり、その結果、月経不順を引き起こす要因になります。
●月経痛
本来、子宮はポカポカと温かい血液の宝庫。けれども、冷えて血流が滞った子宮では、うまく子宮内膜を押し出す事ができません。困った体は、なんとか経血を 絞り出そうとして、プロスタグランジンというホルモンを過剰に出して無理に子宮を収縮させます。これが痛くなる理由です。
●不妊症
子宮は、豊富な血液がなければ赤ちゃんをうまく育てることができません。卵巣機能が低下したり子宮内膜がきちんと厚くならなかったりするため妊娠しにくくなる事があります。(勿論それ以外にも原因は様々あります)
●肩こり
冷え性になると血液の巡りが悪くなり、乳酸という疲労物質が蓄積されていき、肩こりになります。
●肌荒れ、シミ、
肌の再生には、質のいい血液が循環することが何よりの条件です。血行不良になると、老廃物が滞り、栄養供給も不十分になり、細胞の生まれ変わりが停滞します。ニキビ、シミ、シワなどの肌トラブルにつながります。
●薄毛、脱毛、
冷えて血流が悪くなった時は体の先々の血行が悪くなりますので頭皮(髪の毛)や手先足先(爪なども)から影響を受けます。その為、毛根の新陳代謝が低下して、薄毛や白髪などの頭皮や髪の毛の老化が起こります。
上記の症状は自律神経が深く関係しています。鍼灸では効果的に自律神経の治療が出来ますので1度ご相談下さい。
当院では優しくて、痛く無い治療をしておりますのでご安心下さい。
〈治療頻度の目安〉
●症状や痛みなどが酷く、とても辛い状態・・・週に1回~3回程。
●辛いピークがひとまず過ぎた状態・・・週に1回程。
●随分良くなったもののまだ無理をすると悪化してしまう状態・・・2週間に1回程。
●楽になってきた、今の状態を維持したい・・・月に1回程。
個人差がありますので目安としてお考え頂ければと思います。
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