「睡眠障害」をもう少し詳しく

不眠、眠りが浅い、寝つきが悪い、寝起きが悪い、などの睡眠障害は心と体のアンバランスが原因で起こっている事が多いですが、そうなってくると自律神経の調子も崩れてきます。食欲不振や過剰な食欲、体が重怠い、頻尿、便秘、生理不順、など様々な症状も出て来てしまいますのでしっかり治していきましょう。

一工夫で睡眠が良くなる事もあります

イライラやプレッシャーでその事ばかり考えて頭から離れない。頭の一部分だけが過剰に働いていると「リラックスして眠りにつく」なんて出来ません。

シャンプーやリンスの際についでに頭を優しく揉んであげながら、「今日も一日お疲れ様」と自分に。「自分をいたわる」、これが大切なんです。直接脳は触れませんが頭皮をやわらげてあげる事でリラックス効果もあり気持ちも落ち着きます。睡眠障害にはリラックスしたり気持ちの切り替えが大切になります。

頭 ばかり疲れていて体は疲れていない。こんな場合も良い睡眠は難しいですね、そんな時は少し体を動かしてあげると良いです。お昼休みに外に5分・10分散歩に出る、雨なら階段の昇り降りを少しする。帰宅時に少しウィンドーショッピングをして歩く様にする。(頑張って歩かなくて良いです、「少し疲れたかな?」 くらいで充分)

もちろん寝る直前までパソコンやスマホの類を扱うのは控えましょう。寝る1時間前にはパソコンやスマホから離れたいですね、せめて30分前(^^;)
・・・睡眠には自律神経の内の副交感神経の働きが必要になりますが、スマホやパソコンは交感神経を働かせますので眠りにつこうとする副交感神経の働きを妨げてしまいます。

あと青竹踏みもいいですね、1・2分でも効果はあります、百均でも売ってます。寝る前の歯を磨く時にフミフミ、足裏を刺激してあげるとふ くらはぎの血行はもちろん、体全体の血行も良くなりますので良い眠りに誘ってくれます。

治 療

睡眠障害の原因である心身のアンバランスや調子を整えるのに鍼灸はうってつけです。自律神経である交感神経と副交感神経の過剰な働きを抑えて、逆に鈍くなった働きは活性化し、バランスを整えます。

鍼灸イラスト

不 眠は交感神経の過剰な働きによって引き起こされる事が多いので鍼をしますが、「優しい鍼」で充分効果があります、眠る為には副交感神経がシッカリと 働く事が必要になりますので仕上げにお灸で副交感神経を活性化させてホッコリしてフィニッシュですね。

「眠れない」と言う時に患者さんによく失眠(しつみん)という穴(ツボ)を使います。

IMG_7009.JPG(失眠に千年灸をした写真)

失 眠は足裏の踵の中央にありますがそこに自分でお灸をしてあげてもいいですね、1つで暖かさを感じない様なら2~3個してもいいです。「お灸なんて無い」 と言う方は足裏全体を温めてあげてもいいです、「寝る前にフットバス」で足をホカホカにするとリラックス効果や血行促進効果もあるので「体が寝る体勢」に なってくれます。

1回30分の治療でも改善はみられますが、睡眠の改善は「体質の改善」という要素も加わりますのである程度継続的な治療をお勧めします。

睡眠障害は日常生活のストレスや不規則な生活にも影響を受けますが、チョッとした工夫でそれらの影響を軽減出来ますので出来る事から始めましょう。

〈治療頻度の目安〉

●症状や痛みなどが酷く、とても辛い状態・・・週に1回~3回程。

●辛いピークがひとまず過ぎた状態・・・週に1回程。

●随分良くなったもののまだ無理をすると悪化してしまう状態・・・2週間に1回程。

●楽になってきた、今の状態を維持したい・・・月に1回程。

個人差がありますので目安としてお考え頂ければと思います。

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