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パーキンソン病は寝たきりになる?

パーキンソン病で寝たきりになる可能性は?

パーキンソン病は進行性の病気なので、将来寝たきりになる?と不安を抱く患者さんも少なく無いですが、ちゃんと治療を受けていればパーキンソン病によって寝たきりになる患者さんは最近では少ないです。

昔は「10年で寝たきりになる」なんて言われていた様で、驚く事に今だに「10年位で車椅子、その後寝たきりになるかも知れない」なんて不安を煽る説明をされる事もあると聞くことがあります。そんな説明を受けた方はどれ程不安になる事か、患者さん思いの優しい先生は「寝たきりの心配はしなくても良い位ですよ、それくらい今は良い治療ができる様になっていますから」と説明してくれるそうです。私もそう思います。

ただ、寝たきりになる事はありますが、健康な人でも老化によって寝たきりになる事はありますので、高齢になった場合にパーキンソン病のせいなのか?老化のせいなのか?線引きは曖昧なものになります。

もちろんキチンと治療(お薬の服用)も受けない、リハビリや運動もしない、なんていう状態が長年続けば寝たきりになる可能性は高まってしまいますので、しっかりと病院での治療を受けながら自主的なリハビリや運動をしていきましょう。

ハッキリと言える事は「パーキンソン病=寝たきり」では無い事は確かです。

寝たきりにならない為に

寝たきりにならない為にお勧めするのは「適度な運動、リハビリ」「鍼灸やマッサージなどでの体のケア」「規則正しい生活」その他「バランスの良い食生活」「よく笑う事(ストレス発散)」など挙げられます。

寝たきりになる要因の1つに「筋肉の衰え」がありますが、これには適度な運動が当然必要になります。

お勧めはお散歩です。朝の決まった時間に近所を散歩して「歩く」事はとても良いです。パーキンソン病は自律神経が不調になりやすいが、自律神経を整えるには規則正しい生活リズム・早寝早起きが良いです。なので朝の決まった時間に散歩に出かけるのは1日のリズムを作る・体調を整える意味でも良いですね。30分〜1時間くらい歩くと良いですね、もちろん慣れない間は10分の散歩から始めてもOK、ご自分の体力に応じて調整なさって下さい。

しかし、闇雲に運動をすると筋肉は鍛えられますが、その一方で筋肉は固くなってしまいます。ご存知の様にパーキンソン病の症状の1つに「固縮」という「筋肉が固くなる」特徴がありますので、運動によって筋肉を鍛える一方で筋肉が固くなったままにならない様にしっかりと筋肉を和らげてあげることがパーキンソン病の方にはとても大切になります。それには鍼灸やマッサージはうってつけですね、もちろんストレッチやヨガなどもお勧めです。

適度な運動の仕方、ケアの仕方などご相談は木下鍼灸院まで、遠慮なくご連絡下さい。

TEL 075-622-2805


「リハビリのお手伝い」をもう少し詳しく

往診では手足に麻痺(脳卒中小児麻痺など)のある方、パーキンソン病寝たきりの患者さんも少なくないですが、こういった患者さんにはリハビリが効果的な事も多いです。

リハビリが必要な訳

脳卒中(脳梗塞、クモ膜下出血)
・・・簡単にいうと、脳卒中は脳の神経がダメージを受けている状態です。その為に手足などに麻痺が現れます。
また、関節なども硬くなってきますので動かす際に「痛い、痛い」と訴える事が増えてきます。手足を動かす神経の大元である脳にダメージがある為に「時間がたっても自然に麻痺が治る事はない」と考えられています。

小児麻痺
・・・簡単にいうと、小 児麻痺は出生時や出生直後などに脳がダメージを受けている場合と出生後にポリオウイルスなどで脊髄の運動神経がダメージを受けている場合などがあります。 いずれにせよ「治す治療」は今の所無い為に、「麻痺があっても日常生活を送る上でうまくコントロールしていける様にする」という取り組みになってきます。

パーキンソン病
・・・こちらも脳の神経が関係してきます。
手足が震えたり、ある特定の指の動きを無意識にしてしまう。
ふらついた時に立て直しがきかず倒れる。
などという症状や、自律神経系の症状まで様々な症状が現れます。
お薬は色々あり、症状のコントロールはある程度なされますが、進行性の為に年々悪くなってしまう方は少なくないです。

寝たきり(ほぼ寝たきり)
・・・ 怪我や病気で寝たきりになってしまう患者さんも割と多いですが、とはいえそのままの状態でいると、筋力は気付いた時には想像以上に衰えて、 以前はトイレに自分で行けていたのが今では1人では行けなくなり、家族の負担が思いの他大きくのしかかっている。というご家庭も少なくないです。
何とか患者さん自身で出来る事を1つでも増やせられる様にしましょう。

共に何もしないでいると麻痺や筋力低下、関節の硬さが増して今以上に日常生活が徐々に困難になってしまいます。

往診(訪問)で何をするの?

原因や症状に違いはありますが、することは大まかには同じです。

硬くなった関節や筋肉を和らげる

関節や筋肉が硬いと様々な痛みの原因に つながりますので、それらの硬さを和らげる事によって頚や肩、足腰などに出る痛みを軽減したり取り除いたりする。歩行時の不良姿勢やアンバランスを改善し て不安定感を軽減し、より安定感のある歩行が出来る様にする。ベットから車椅子への移動などの際に「痛い、痛い」と言わずにすむ様に、などなど。

動く範囲で手足を動かす

脳卒中や小児麻痺で手足に麻痺がある場合でも動かせる所は動かします。その際のコツもあるのでお伝えします。

パーキンソン病で動かし難い手足がある場合も簡単な運動をします。コツもお伝えします。

寝たきり(ほ ぼ寝たきり)の方も動く範囲で手足を動かします。そうしないと手足の血行不良から免疫力の低下→風邪を引きやすい、体調を崩しやすい、という事にもつな がってしまいます。逆に手足の運動をする事で血行も良くなり免疫力も上がり風邪などにもかかり難くなりますし、体力の低下も予防できます。自分でトイレに 行けないまでも何とか寝返りを打てる状態を保てられれば褥瘡(ジョクソウ、床ずれ)も防げます。

簡単に患者さん自身で出来る運動で言いますと、「グーチョキパー」を10回、グーチョキパーと声に出しながらする。こういったごく簡単な事もしますが、「しっかり歩ける様にならなあかんの!」という気合いの入った患者様もいますので、それぞれの患者様にあった運動を考えていきます。

「リ ハビリがしたい」とお考えの方には色々とアドバイスも致します。麻痺の手足を上手く動かすコツもありますので一緒に取り組みましょう。ご自身が諦めないのであれば体はそれに必ず応えてくれます。時間はかかりますが頑張りましょう。今よりも少しでも快適な生活を送れる様にしたいですね。

往診は上記の様なお悩みの方の治療にとても適しています。

そんな往診が保険で出来ます

保険を上手に使うと往診はもっと身近なものになります、鍼灸やマッサージでも保険は使えます。

お医者様に「同意書」という書類を一枚書いて頂くだけで大丈夫です。

お医者様に書いて頂く書類はこちらでご用意致します。見本もお渡ししますのでそれになぞらえて書いて頂ければ大丈夫です。

身近に同意書を書いて頂けるお医者様がいらっしゃらない場合は、同意書を書いて頂けるお医者様をご紹介致します。

負担割合は医療機関と同様で、病院で1割負担の方は鍼灸やマッサージでも1割負担。病院で0割負担の方は鍼灸やマッサージでも0割負担でご利用頂けます。

保険に関してもう少し詳しくは「こちら」。

患者様やご家族の声

自主的にリハビリをされている患者様のご自宅に往診におうかがいする事も少なくないですが、「手足の運動なんてしてなかった」という患者様も意外に多いです。ですがご本人は元よりご家族にも喜んで頂いています。

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●以前はヨチヨチ歩きでしたが足取りがシッカリとする様になってきました。家内のお荷物にならない様に励んでいます。

●年々歩けなくなってくるんじゃないかしら?と不安でしたが、足の運動をするうちに怖々歩いていたのが怖くなくなってきて、この歳で筋肉がつくの!?と驚いています。

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●ほとんど寝たきりのお婆さんですけど、車椅子に移る時に少し自分で踏ん張れる様になったんで介護する方も楽になり助かってます。

 

〈治療頻度の目安〉

週に2回~3回程・・・続ける事が大切になってきます。せめて週1回程の治療をお勧め致します。

個人差がありますので目安としてお考え頂ければと思います。

ほとんどの患者様が保険を使って往診(訪問)をご利用頂いています、詳しくはご連絡下さい。

 

ご不明な点や詳しくはご連絡下さい。
℡  075-622-2805
メール info@k-shinnkyuu.com

保険に関してもう少し詳しくは「こちら」。